キユーピー、2023年通期業績下方修正

銘柄分析

2023年4月7日、キユーピー(kewpie)が2023年11月期通期業績予想の下方修正を発表しました。

2023年11月期業績予想

ひゃはりん
ひゃはりん

営業利益が210⇒140億円となります

ひゃはママ
ひゃはママ

年間配当予想は据え置きのようね

修正理由

鳥インフルエンザが日本だけでなく世界中で猛威を振るっており、国内では約1600万羽もの採卵鶏が淘汰(殺処分)されてしまいました。その為鶏卵相場は高騰し続けています。詳細は以下の記事で分析しています。

【史上最悪】鳥インフルエンザ感染爆発中・・・
2022年10月より全国各地で発生している鳥インフルエンザが過去最大規模となっています。最近ようやく鳥インフルエンザに関するニュースが報道されるようになってきましたが、業界関係者の間では早い段階から“過去最大規模になるかもしれない”とささや...

これ以外にも原料(油脂、酢など)、

為替、エネルギーコストなどが要因なのね

今後について

鳥インフルエンザの感染拡大は収束しつつあります。しかしながら卵不足の影響は少なくとも一年は継続すると思われます。その間の相場は高止まりするはずですので最終商品の値上げを進めない限り減益要因となります。

その他原料

油脂原料は2022年と比較すればやや落ち着きつつあります。もう一つの主原料(酢など)は遅れて高値のピークがきている印象ですので、今期前半は最高値圏と思われます。

エネルギーコスト

こちらはすべての企業にとって減益要因となるものですが特に製造業には大変厳しいものです。キユーピーは粉末加工品も多く扱っていますので電気を大量に使用する(加工度の高い)製品ほど影響を受けると思われます。

主力製品のマヨネーズはもう5回も値上げしています・・・

下方修正内容は「こんなので済むの?」というのが正直な感想でした。内需型の製造業には大変厳しい事業環境ですが、何とか耐えて来期以降は復活してもらいたいものです。

ひゃは美(7)
ひゃは美(7)

キユーピーの“ユ”は大文字です

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