【銘柄分析】長谷川香料ってどんな会社?

銘柄分析

香料会社として国内ナンバー2の長谷川香料(4958)について現状分析をしてみます。

前回は国内ナンバー1の高砂香料工業について分析したので併せて参照ください。

株価情報

【株価】2,614円(2022年5月6日時点)

【配当利回り】2.26%

【優待】100株以上クオカード1,000円分、500株以上クオカード2,000円分、1,000株以上クオカード3,000円分(毎年9月末時点の株主へ贈呈)

【100株保有時の配当+優待利回り】2.64%(配当5,900円+クオカード1,000円で計算)

【予想PER】14.7倍

【PBR】1.09倍

現在の株価は適正な水準と思います。

どんな会社?

国内第2位の香料メーカーです。香料とは主に食品への風味付け(フレーバー)、非食品への香り付け(フレグランス)があります。この香料業界で国内2位、世界でも10位に位置する企業です。(ちなみに国内1位は高砂香料、世界1位は米国のIFF)

下表は売上高と営業利益の推移です。

*2022年は予想

今期(2022年9月期)は増収増益の予想です。驚くのは営業利益率の高さです。概ね10%前後で推移しており今期は12%を上回る予想です。これは国内1位の高砂香料よりも高い数値となっています。

*参考・・・高砂香料工業の営業利益率約4.3%(2008年~2022年の営業利益率の平均を独自に計算した数値です)

次にEPSの推移を見てみます。

*2022年は予想

2010年から比較すると約2.5倍まで伸びています。

利益をどこで稼いでいる?

海外事業の状況を見てみましょう。

下表は2020年9月期の地域別売上高です。

日本が7割超となっています。この点は「海外>日本」の高砂香料とは異なりますね。

さらに地域別営業利益率も見てみます。

アジアでの営業利益率が若干高いようですが、圧倒的に国内で稼ぐ事業モデルですね。

利益の半分以上を海外で稼ぐ高砂香料とはこの点でも異なります。

利益率の高さの理由は?

売上原価率差がある

利益率が同業他社より高い理由の一つは「販管費率と原価率にあるのでは?」と考え、直近の数値を比較してみました。

長谷川香料(2021年9月期)

売上原価率約60%、販管費率約28%

高砂香料工業(2021年3月期)

売上原価率約70%、販管費率約26%

売上原価率に約10%の差があります。販管費率にはそこまでの差がありませんでした。

売上原価率とは製品を作る際の原材料費・製造経費などの事です。製造の人件費はこちらに含まれ、それ以外の間接部門の人件費は販管費に含まれます。

少々乱暴なこじ付けですが製造関連の従業員の待遇に差がある可能性があります。

【参考】会社四季報記載の従業員平均年齢と年収

長谷川香料・・・平均年齢43.6歳、712万円

高砂香料工業・・・平均年齢40.6歳、786万円

年齢と年収から見ても待遇に差がありそうです。ただ日本の上場企業の平均年収が約630万円ですからどちらも立派な数字なのは間違いありませんね。

株主への還元性向について

稼いだ利益をどのくらい株主へ還元しているか、直近三期の総還元性向を比較してみました。

長谷川香料

2019年9月期・・・73.60%(配当35.62%、自社株買い37.98%)

2020年9月期・・・29.31%(配当29.31%、自社株買いなし)

2021年9月期・・・39.49%(配当26.99%、自社株買い12.5%)

高砂香料工業

2019年3月期・・・22.78%(配当22.74%、自社株買い0.04%)

2020年3月期・・・44.98%(配当31.75%、自社株買い13.23%)

2021年3月期・・・17.81%(配当17.81%、自社株買いなし)

長谷川香料はこのほかにクオカード優待もあります。株主への還元については長谷川香料に軍配があがりそうです。

まとめ

長谷川香料

・同業者と比較して利益率の高い商品群を展開している

・7割は国内、3割は海外で稼いでいる

・株主への還元に積極的

ひゃはママ
ひゃはママ

投資するなら長谷川香料

働くなら高砂香料ってとこかしらね

ひゃはりん
ひゃはりん

おっと、だいぶ極端な意見を言うニャ~(汗)


*香料会社は国内だけで200社近く存在すると言われていますが、上場しているのがこの二社だけですのでサンプル数が十分ではありません。参考程度にお考えください。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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