2026年8月21日、15時。「日本甜菜製糖(2108)」が、ものすごいタイトルのIRを発表しました。
その名も……
「株式分割、株式分割に伴う定款の一部変更、配当予想の修正、譲渡制限付株式報酬制度における付与株式総数(年間)の調整及び株主優待制度の変更に関するお知らせ」

長い!
株式分割、増配、優待変更……。さらに、以前発表されたDOE4%の配当方針も合わせて考えると、
「あれ?日本甜菜製糖って、こんなに攻める会社だったっけ?」
と思ってしまう内容でしたので、噛み砕いてご紹介します。
1株→3株!株式分割を実施
まず大きなニュースが株式分割です。
2026年9月30日を基準日として、
1株 → 3株
の株式分割を実施します。効力発生日は2026年10月1日です。
今回の株式分割の目的は、
「投資単位あたりの金額を引き下げ、株式の流動性向上と投資家層のさらなる拡大を図る」
とのこと。

買いやすくなっていいね~
そして、ここは以前の記事でも触れたTOPIXとの関係も気になるところ。
新TOPIXでは流動性が重要な選定基準になっていくため、今回の株式分割は、会社が明言している「流動性向上・投資家層拡大」に加えて、TOPIX銘柄として残り続けるための環境整備という意味合いもあるのでは?と個人的には考えています。
そして配当が……270円!?
今回、個人的に驚いたのはこちら。
配当予想が年間270円に!
これまでの2027年3月期の配当予想は260円でした。
今回、株式分割後の配当は1株90円となりますが、これは分割前換算で270円。
つまり実質的に、260円 → 270円へ増配です。

良い!
前期(2026年3月期)の配当額は160円でしたからものすごい増配率です。
なお、ニッテンは2027年3月期から配当方針をDOE4.0%を目安に変更しており、今回の増配もこのDOE4%を目安とする配当方針に基づいて算定されています。最近の還元姿勢を見ていると、昔から日本甜菜製糖を知っている身としては、

そんなに攻めるタイプでしたっけ?
と驚いてしまいます。
株主優待は基本的に維持!
株式分割ということで、株主優待も大きく変わるのかと思ったら、基本的な内容は維持されます。
ただし、株数は分割比率に合わせて変更されます。
これまで、
- 100株以上 → 自社製品1,000円相当
- 500株以上 → 自社製品1,500円相当
- 1,000株以上 → 自社製品2,500円相当
だったものが、分割後は、
- 300株以上 → 自社製品1,000円相当
- 1,500株以上 → 自社製品1,500円相当
- 3,000株以上 → 自社製品2,500円相当
となります。

ただし……長期優待はちょっと複雑
日本甜菜製糖には、長期保有株主向けに5年経過ごとに3,000円相当の自社製品を追加贈呈する制度があります。
これまでは、次回の長期優待については、2026年3月末を基準として5年以上の継続保有が条件でした。
ところが今回、株式分割に伴う経過措置として、次回の2031年3月末分に限って「継続保有4年以上・300株以上」でも対象となります。
つまり、2027年3月末時点まで遡って対象者を確認し、同一株主番号で2031年3月末まで継続していれば、4年以上で長期優待の対象になります。
これから購入する人にとっては、「5年じゃなくて4年で長期優待がもらえるのか!」と、嬉しい話になります。
既存株主はちょっと複雑な気持ちかもしれません。

それにしても、日本甜菜製糖が変わってきた
日本甜菜製糖というと、これまではかなり保守的な企業というイメージでした。
ところが最近はどうでしょう。2026年5月には配当方針を変更してDOE4%を目安とする方針を打ち出しました。
そして今回、
1株→3株の株式分割
年間配当270円へ増配
長期優待制度の整備
投資家層・流動性の拡大
と、かなり積極的な動きを見せています。
ちなみに8月21日の株価は、IR発表後に後場で上昇。終値は5,810円、前日比+230円(+4.12%)となりました。市場も、「なかなかやるじゃないか!」と評価しているようです。
まとめ
- 2026年10月1日に1株→3株の株式分割を実施
- 今期の年間配当は分割前換算270円へ増配
- 優待は基本内容を維持し、2031年の長期優待は今回だけ「4年以上・300株以上」で対象
- DOE4%導入も含め、以前の保守的なイメージからかなり攻める会社へ変貌中
日本甜菜製糖(2108)
株価:5,810円(2026年8月21日時点)
配当利回り:4.65%
優待利回り:0.17%
総合利回り:4.82%
お読みいただきありがとうございました


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