ペヤングの裏側から見ると面白い!藤田エンジニアリングを長期保有候補として考えてみた

銘柄分析

最近、ちょっと気になっている銘柄があります。

それが藤田エンジニアリング(1770)

きっかけはもちろん……

ペヤングです(笑)

ただ、調べていくと、これが単なる「群馬だからペヤング」という話でもなさそうで、私は藤田エンジニアリングそのものに興味が出てきました。

記念優待を導入!!

藤田エンジニアリングは2026年9月末の株主に対して、創業100周年・上場30周年を記念した特別株主優待を実施することを発表しました。

100株以上の株主に、なんと「ペヤング」詰め合わせ2,500円相当が贈られます。

IR資料より

東日本の人にはお馴染みのペヤングね

藤田エンジニアリングって何の会社?

藤田エンジニアリングは群馬県を地盤とする設備工事会社です。

事業内容は、ビル設備、産業設備、環境設備など。

つまり、「建物や工場を動かすための設備をつくる会社」です。

公式サイトでも、ビル設備システム、産業設備システム、環境設備システム、自社開発技術などを事業領域として掲げています。

藤田エンジニアリング
藤田エンジニアリングのオフィシャルサイトです。藤田エンジニアリングは最新技術を活用した設備システムで、空調設備、給排水衛生設備、電気設備、環境設備などあらゆる設備工事の提案・設計・施工・メンテナンスまで一貫体制でお応えするエンジニアリング企...

ここで私が注目したのが、まるか食品との関係です。

ペヤングの「設備投資」を考えると面白い

藤田エンジニアリングと、ペヤングを製造するまるか食品は、取引面でもかなり深い関係があると考えられます。

まるか食品は群馬県伊勢崎市を本拠地とし、本社工場と赤堀工場を展開。

長い歴史の中で生産設備を増強してきた会社で、1992年には赤堀新工場を完成させ、2006年には赤堀工場と本社工場に最新鋭の生産設備を導入しています。

そして現在のペヤングは、昔ながらの「群馬のローカル焼きそば」という存在から、さらに大きくなろうとしています。

まるか食品の公式サイトを見ても、2026年だけでも次々と新商品を投入。

「復刻超大盛たらこやきそば」「野沢菜ぺペロン風やきそば」など、かなり積極的です。

また最近ブームのギルティフードの先駆的存在として“超大盛”系の焼きそばは得意中の得意分野(?)のようです。

ひゃはりん家でも、小腹が空いたときの間食や“おつまみ”として重宝しています。

特にキャンプのときにペヤングは必需品です(笑)

ペヤングにはまだ伸びしろがある?

ペヤングといえば、東日本では圧倒的な知名度があります。

ひゃはりんも子どもの頃から食べているので、もはや「カップ焼きそば=ペヤング」というくらいの存在感。

ところが、地域によってはそうでもありません。特に西日本や北海道では、他のカップ焼きそばブランドが強く、ペヤングが全国どこでも同じように浸透しているわけではありません。

この点はまるか食品も認識しており、ついに新工場建設のニュースが出てきました。

ペヤングHD、群馬・伊勢崎に新工場 生産量1.7倍で全国浸透狙う

日本経済新聞(電子版)2026年9月1日

即席焼きそば「ペヤング」製造のまるか食品(群馬県伊勢崎市)などを傘下に持つペヤングホールディングス(HD、同)は、群馬県伊勢崎市内に工場を新設する。生産量は1.7倍に増える見込み。国内市場の開拓を進め、主力の東日本以外への浸透も図る。

新工場は2029年の完成を目指す。ペヤングHDの丸橋克守社長は、工場用地について確保済みとし、「国内にもまだ浸透できていないエリアがある。・・・(略)

記事では、国内市場の開拓と海外輸出を進めていく意志を表明しています。

そうなると、ブランドをさらに拡大するためには、

生産能力の増強

工場・製造ラインへの設備投資

設備会社への仕事

という流れ。

藤田エンジニアリングにも追い風になるかもしれません。

そして、ものすごく「群馬愛」を感じる

今回の優待品がペヤング。

そしてペヤングをつくるまるか食品も群馬県伊勢崎市。まるか食品は地元・伊勢崎市への寄付なども継続しており、2026年にも「ペヤングこども支援プロジェクト」を実施しています。

藤田エンジニアリングも群馬を地盤とする企業。

これは言わずもがなですね。

ぐんまちゃん

配当株としても面白い

藤田エンジニアリングの2027年3月期の配当予想は年間68円です。

年度1株あたり配当額配当性向
2021年3月期30円23.2%
2022年3月期32円21.3%
2023年3月期40円28.7%
2024年3月期60円34.5%
2025年3月期60円30.8%
2026年3月期75円37.4%
2027年3月期68円予定31.2%
配当額の推移

現在の株価を2,300円程度とすると、配当利回りは約3%。

さらに財務も堅実で、配当性向も無理をしておらず、利益成長も着実に遂げている。

そうなると期待したいのが、今後の配当の成長

現在の株価での配当利回りはまあまあの水準ですが、こういう銘柄を長期で持って、数年後に

「買ったときの配当利回りは3%だったけど、今では取得価格ベースで○%になりました!!」

となるのが、個人的には好きです。

そして、淡い期待……ペヤングが固定優待になったりして?

今回の優待はあくまで記念優待

2026年9月末の100株以上の株主に、ペヤング詰め合わせ2,500円相当という内容です。

したがって、現時点で「来年もペヤングがもらえる」と考えてはいけません。

でも、ちょっと期待しちゃいます

その考え、甘すぎるわ!!

ただし、9月権利落ち後はじっくり見たい

ここが今回、ポイントだと思っています。優待パワーはおそろしく、実際の価値以上の株価上昇につながることがままあります。

記念優待が発表されたのは9月15日の15時

この日の始値は2,187円でした。

そして優待発表後に株価は上昇し、同日の高値は2,375円、終値は2,333円。

発表前の始値2,187円から終値2,333円まで、146円上昇しています。

もちろん、この上昇がすべて「ペヤング2,500円相当」の価値によるものとは限りませんが、その後数日かけて株価は2,300円くらいで落ち着きを見せつつあります。そこで、

2,187円+約115円=2,302円

と考えて、仮にこの115円程度を記念優待によって上乗せされた株価と仮定してみます。そして中間配当額は34円ですので、権利落ちでは合計150円程度が剥落することになります。

すると、9月末の権利を通過したあとは単純計算で、

記念優待と中間配当の権利確定

権利落ち(150円分の剥落)

2,150円前後まで下がる可能性

も考えておいた方がいいと思います。
※これはあくまで一つの試算です。

まとめ

  • 安定配当と成長に期待できる銘柄
  • 本業が設備関連でストック的な需要も期待できる
  • まるか食品との取引関係が面白い
  • ペヤングは国内外でさらなる成長余地がある
  • 今回の記念優待がある(そして……固定優待化の淡い期待)

藤田エンジニアリング(1770)

株価:2,301円(2026年9月18日時点)

配当利回り:2.96%

優待利回り:1.09%(今回のみ)

総合利回り:4.04%(今回のみ)

こう考えると、長期保有前提でじっくり育ててみたい銘柄として、かなり興味深くなってきました。

私としては、「9月権利を取るために焦って買う」よりも、「権利落ち後の株価をしっかり見極めて、配当を育てながら長期保有する」というスタンスで検討したいと思います。

お読みいただきありがとうございました

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